糖質制限について調べてみました

糖質制限について調べてみました

糖質制限の簡単な説明

糖質とは、三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)のうち炭水化物に含まれ、炭水化物は、人が消化吸収できる「糖質」と消化できない「食物繊維」の2つに分けられます。
糖質制限とは、この糖質(主に炭水化物)の摂取量を抑えた食生活のことを指しています。

糖質制限食の定義は、一般的に1日の糖質摂取量を130g以下に抑えた食事としていますが、これは比較的緩めの糖質制限食と言えます。
糖質制限について多くの本を出版されている江部康二医師は、糖質摂取量60g以下のスーパー糖質制限食を実行されています。

ご飯茶碗1杯で糖質約60gですから、糖質摂取量をかなり抑えていることが分かると思います。

糖質制限食を続けることで、体重の減少、生活習慣病の予防と治療など、既に実証されている効果に加え、研究が続けられている良い効果がいくつもあります。

糖質制限のメリット・デメリット

メリット

  • 糖質制限食は大きな体重減少効果があると証明されています!
    ただし痩せたからといって糖質制限食をやめて元の食事に戻せば、必然的にリバウンドし元の体型に戻ってしまうため、注意が必要です。
     
  • 食後に眠くならなくなります!
    糖質制限食を食べた後では眠くなりません。これについては明確な研究結果が出ているわけではありませんが、糖質制限を行っている人達の多くが実感しています。実際に私も睡眠不足でない限りは、全くと言っていいほど眠くならなくなりました。
     
  • ガン予防になります!
    ガン細胞はブドウ糖しかエネルギーとして使えません。そして、健康な細胞の3倍~8倍のブドウ糖を必要とします。ブドウ糖を生成する元となる糖質を制限することで、ガン細胞の栄養源を絶つことできます。結果として、ガン予防やガンの進行を遅らせることができます。
     (これに関しては周知の事実であり、調べるとたくさんの記事が出てきます。 参考:東洋経済新報社 )
     
  • アレルギーに対しての予防効果、治療効果が期待できる!
    糖質が少ない生活だと全身の血流、代謝が良くなり、自然治癒力が高まり、免疫調整力も高まります。よって、アレルギー疾患に効果があると期待できるわけです。

デメリット

  • 食べたいものが食べられない…。
    →白米、パン、パスタ、そば、うどん、ラーメン、などの主食と呼ばれるもの、スイーツ、果物、お菓子などの甘い食べ物はほとんど食べられません。
     
  • 外食できるお店が少ない…。
    ほとんどのお店が上記で挙げたような炭水化物メインであるため、食べられるお店が限られてしまいます。
     
  • 糖質制限を辞めてしまうと間違いなくリバウンドします。
    糖質制限は食生活であり一時的なダイエットでやることはオススメできません。糖質制限を辞めて食生活を戻せば、体型も元通りになることは容易に想像がつきますね。
     
  • 糖質制限を始めて3か月~6カ月くらいケトン臭という独特の体臭がでることがあります。
    糖質制限食を始めて初期段階では、血中のケトン体濃度が高まるにつれて、尿中や呼気中にアセトンが排泄されます。アセトンには特有の臭気があり、甘酸っぱい臭いがします。この臭いの強さには個人差があるようで、ほとんど出ない人もいれば周りに影響が出るほど強く出る人もいるようです。しかし3カ月から半年程経過すると、血中のケトン体が基準値より高くても、尿中や呼気中に排泄されなくなります。
     
  • 食費がかかります。
    糖質制限食で生活すると安い炭水化物で食事を済ませることができなくなります。そのため、食費がかなり膨れ上がります。

糖質制限を実行する時の注意点

「主食だけ抜けばいいんでしょ!」と安易に間違った糖質制限を行うと、カロリー不足に陥ることがあります。

以下のような症状が出た場合は、カロリー不足の可能性が高いです。

  • 頭がふらふらする
  • 痩せすぎる
  • 低血糖になる


主食など糖質の多い食べ物を抜いた場合は、その分だけたんぱく質と脂質をとり、カロリー不足にならないよう注意しましょう。

糖尿病患者の方は医師に相談の上で実践するようにしてください。また、肝硬変などを患っている方は、糖新生の機能が不足しているため、糖質制限は実践しないでください。

糖質制限で痩せる仕組み

人にとって主なエネルギー源は糖質と脂質です。糖質を過剰に頻繁にとっていると、脂質をエネルギーとして使う仕組みが働きにくくなります。逆に糖質をあまりとらない食生活だと、脂質をエネルギーとして使う仕組みがよく働き、皮膚の下などに蓄えられた脂肪が減りやすくなります。

インスリンは消費しきれなかった血中のブドウ糖を脂肪細胞に溜め込む作用をするため、インスリンの量が多いほど太りやすくなります。食事で糖質を多くとるほどたくさんのインスリンが追加分泌されますから、糖質の量を減らせばその分だけ追加分泌がなくなり、肥満になりにくくなります。

糖質の多い食べ物

一例として代表的なものを記載します。

  • 米、小麦、とうもろこしなどの穀物
  • じゃがいも、さつまいも、里芋などの芋類
  • 大根、ニンジン、玉ねぎなどの根菜類
  • アボカド以外の果物
  • ケーキ、アイス、ジュースなどの甘い食べ物、飲み物

糖質の少ない食べ物

  • 豆腐、湯葉、などの大豆製品
  • チーズ全般
  • くるみ、アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオ、などの木の実類

糖質制限に欠かせない食品

ナチュラルローソン菓子

1コーナーが設けられている店舗を多く見かけます。甘いお菓子でも少ない糖質に抑えられており、ちょっとしたおやつにぴったりです。

無印良品の糖質10g以下のパン・お菓子

糖質10g以下を基準に豊富な種類のパンやお菓子があります。

ラカントSシロップ

「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスとトウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分「エリスリトール」、2つの天然素材からつくられた安心でカロリーゼロの自然派甘味料です。
エリスリトールは血糖に変わらないため、糖質量としてカウントする必要がありません。

ステビア

砂糖の300倍の甘みがあるとも言われています。その甘さ故に「体に良くないのでは?」と言われることがあるステビアですが、甘いだけではありません。その甘さ故の効能はもちろん、ステビアという植物自体も私たちの健康に役立つことが知られています。

糖質制限に欠かせないグッズ

ホームベーカリー

市販の低糖質パンを買ってきても良いのですが、結構値段が高いです。
そこで、「ふすまパンミックス」を買ってきて、ホームベーカリーでパンを焼いて食べようというわけです。

ふすまパンは普通のパンと味が全然違いますので、ローソンに売っている「ブランパン」(100円くらい)を食べてみると良いでしょう。このブランパンがまずいという方は、ふすまパンを食べるという選択肢がなくなると思います。

お金に余裕のある人は、panasonicのホームベーカリーがおすすめです。
十分な機能が付いており、安定のpanasonicといった商品です。

ちょっとパナソニックは高くて手が出ないという人にはこちら

糖質制限おすすめショップ

糖質制限ドットコム

江部康二医師が作った京都高雄倶楽部という会社が運営しています。

低糖工房

糖質90%以上オフという表記がかなり多く目立ちます。種類も豊富ですぐにでも試してみたくなる食品がたくさんあります。

お手頃な価格で試せるセットもあります。

楽園フーズ

糖質80%以上オフの表記があり、こちらもかなりの糖質が制限されています。

種類も豊富ですし、お試しセットもありますので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

糖質制限は危険なのか?

糖質制限によて思わぬ被害に遭われた方々の記事を読むと、大体が糖質制限についての勉強不足であることを感じます。

炭水化物を抜けば何でも食べてよいとは言われているものの、世の中の料理には意外に多くの糖質が含まれているものです。

まずは揚げ物ですね。揚げ物の衣はパン粉(小麦粉)なので結構な糖質量になります。そこにかける中濃ソース、ウスターソースなども糖質が結構含まれています。コロッケなんて糖質制限をしている人には論外な食べ物ですね。
次に焼肉のたれですね。こちらも砂糖が入っていて甘辛く味付けされているものが多いため、それなりに糖質が入っています。お肉、お魚を中心とした食生活になるからといって、焼肉のたれを使うのはやめましょう。塩味やお醤油ベースで味付けするなどの工夫が必要です。

餃子も糖質が多いです。皮が小麦粉でできている上に、タレとして米酢などを使うと余計に糖質を摂取することになります。

煮物などの和食にはお酒、砂糖、みりんなど入れているため、糖質が多くなりがちです。

栄養分が不足しないよう、カロリー不足にならないよう、糖質を取りすぎないよう気を付けながらやらなければ、糖質制限は危険になってしまいます。何事にも言えることですが、間違ったやり方をすれば危険はつきものです。

最初のうちは面倒でも、作った料理、食べた料理の糖質量をきちんと計算し、自分がどれくらいの糖質を摂取しているのか、何の栄養素が足りていて何の栄養素が不足しがちなのか把握する必要があります。

もし足りない栄養素があれば、サプリメントで補うことも重要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*